ある女の子の物語です。
その子は
小さい頃から股関節脱臼を繰り返していました。
中学生までは
バスケットボール部に所属していて
陸上を始めたのは高校生になってから。
全国女子駅伝大会では
高校3年間補欠登録でした。
しかし
卒業後も彼女は
走りたいという情熱が消えることなく
実業団入りを考えます。
実績のない彼女にはとても厳しい状況でした。
が
諦めない人に道が拓けるのは
世の常。
友人から情報を得て可能性を感じた会社に
何度もアプローチして
ついに実業団入りを果たしました。
そして
陸上部の監督に言いました。
「私はオリンピックで走るためにこの会社に入りました。
そのためだったらどんな練習にも耐えます。
他の人が1時間練習するなら
私は2時間やります!!」
日本の陸上競技女子選手で
オリンピック2大会連続メダルを獲得できたのは
この選手だけです。
『初めて、自分で自分をほめたい。』という名言は
あきらめない歴史があってこそ
生まれた言葉なのかも知れません。